'\" t .\" @(#)orbd.1 1.20 01/03/10 SMI; .\" Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. .\" Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. Tous droits riservis. .\" .TH orbd 1 "2001 年 11 月 30 日" .SH "名前" orbd - Object Request Broker Daemon .LP .B orbd は、クライアントが CORBA 環境内のサーバ上に存在する 持続オブジェクトを透過的に特定して呼び出す場合に使用します。 .SH "形式" .B orbd < .IB options > .SH "機能説明" .B orbd ツールは、クライアントが CORBA 環境内のサーバ上に存在する 持続オブジェクトを透過的に特定して呼び出す場合に使用し ます。持続サーバは、ネームサービス内の持続オブジェクト 参照を発行する一方で、オブジェクト参照内にサーバのポート番 号ではなく ORBD のポート番号を組み込みます。持続オブジェクト 参照のためにオブジェクト参照内に ORBD ポート番号 を組み込むと、以下の利点が得られます。 .LP .TP 2 \(bu ネームサービス内のオブジェクト参照は、サーバのライフ サイクルとは無関係に維持されます。たとえば、オブジェクト参照 はサーバの最初のインストール時にネームサービス内でサーバ によって発行され、その後は何度サーバの起動または停止が行わ れても ORBD は常に呼び出し側のクライアントに正しいオブジェクト 参照を返します。 .TP 2 \(bu クライアントはネームサービス内でオブジェクト参照 を 1 度確認する必要があり、サーバのライフサイクルが原因 で起きる変更に関係なくこの参照を繰り返し使用できます。 .LP .B orbd ツールには、以下の機能が含まれています。 .LP .TP 2 \(bu Server Manager servertool と共に使用されると、Server Manager はクライアントが サーバへのアクセスを望む時にサーバを特定し、登録し、起動します。 .TP 2 \(bu Interoperable Naming Service (INS) このネーミングサービスは、オブジェクト参照に論理名を割 り当てます。これにより、ユーザはこの論理名を使用してオ ブジェクト参照を検出し、そのオブジェクトに対する処理を 呼び出すことができます。ORBD は、Transient Naming Service ,tnameserv(1) の代わりに使用されます。ORBD には、Transient Naming Service と Persistent Naming Service の両方が含まれます。 .TP 2 \(bu Bootstrap Name Server 持続サーバは、このネームサーバでオブジェクト参照 を発行します。クライアントは、オブジェクト参照を探すため にこのネームサーバとコンタクトをとります。この Bootstrap Name Server を ORBD の一部として提供すると、ユーザは オブジェクト参照の発行と解決のために別のネームサーバ プロセスを開始する必要がないという利点が得られます。 .LP ORBD は、サーバ情報の登録、登録解除、列挙に使用される .B servertool(1) と連係動作します。 .SH "オプション" .TP .BI \-port " port" ORBD を開始する起動ポートを指定します。この ポートのデフォルト値は 1049 です。このポート番号は、 持続 Interoperable Object References (IOR) のポートフィールドに追加されます。(省略可能) .TP .BI \-defaultdb " directory" ORBD 持続ストレージディレクトリである .BI orb.db が作成されるベースを指定します。このオプションが 指定されない場合、デフォルト値は ./orb.db です。(省略可能) .TP .BI \-serverid " ID" この ORBD に割り当てる持続サーバ ID を 指定します。デフォルト値は 1 です。(省略可能) .TP .BI \-ORBInitialPort " nameserverport" ブートストラップネームサーバが動作している ポートを指定します。Solaris ソフトウェアを使用している 場合には、1024 未満のポートでプロセスを開始するに は root になる必要があります。このため、1024 またはそれ以上の ポート番号を使用することをお勧めします。(必須) .TP .BI \-serverPollingTime " milliseconds" デーモンスレッドが登録されているサーバの健全度を検査する頻度を指定し ます。ORBD は、 .BR milliseconds ごとにプロセスの状態をポーリングします。デフォルト値は 1,000 ミリ秒 (1 秒) です。 .BR milliseconds に指定される値は、有効な整数でなければなりません。 .TP .BI \-serverStartupDelay " milliseconds" サーバの再起動の後ロケーション転送例外を送信する までに ServerManager がどれだけの間待機するかを指定 します。ORBD は、ロケーション転送例外を生成するまでに .BR milliseconds の間待機します。デフォルト値は、1,000 ミリ秒 (1 秒) です。 .BR milliseconds に指定される値は、有効な整数でなければなりません。 .TP 15 .BI \-J " option" .I option を Java 仮想マシンに渡します。ここで、 .I option は、Java アプリケーション起動プログラム java(1) のマニュアルページで 説明されているオプションの 1 つです。たとえば、 .I \-J-Xms48m は、起動時に使用するメモリを 48M バイトに設定します。 .B \-J が基本にする仮想マシンにオプションを渡すことは、共通の規約です。 .SS "環境変数" .TP .B CLASSPATH システムにユーザ定義クラスへのパスを提供するために使用されます。ディレクトリはコロンで区切ります。 .B CLASSPATH の設定については、「クラスパスの設定」を参照してください。 .SH "関連項目" .BR java, .BR javac, .BR classpath, .BR servertool